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「乃至」という言葉遣い

審査とか監査を受けると、希ですが、その所見なり報告の中で、「乃至」という言葉を見かけることがあります。

その報告者の国語力の問題として見ても適切に使われていることは少ない。よく知らないで使っている可能性が高い。A乃至Bは、AまたはBの意味で生活擁護では通っても、正式(契約等)文書では、A地点とB地点の間の連続する領域も含む。即ち、一連の塊の始点と終点を示して塊全体を現している。

審査・監査は、AからBまでつぶさに全部見ていればA乃至Bも妥当性を持ちうるが、基本はサンプリングでチェックするのだから、個別にピンポイントでどの地点の話しかを明示しないといけない。「乃至」などと、アバウトな表現が出てくるチャンスは少ない筈。

所見を見ると個人に依存している。その人の誤解が不適切な監査報告・審査レポートを生成させている。監査人にクレームするのは嫌だから放置してあるが、レポートをレビューする立場のその監査法人・審査機関のレベルが分かることになる。

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